検索サイトとSNS の違い、多様化と一元化。

節約のための小遣い稼ぎとしてブログ、とくにワードプレスについて以下の記事で書いてきました。

SNS コミュニティとGoogle のような検索サイトの違いについて触れたので、今回はこの2つのシステムの根本的な役割を多様化一元化というキーワードに着目して考えてみます。

同じネット上の情報メディアでありながら、これらは全く向かうべき方向が異なるものであることを、分析できるという点で重要です。

ネットを使いこなす上で、また安定して儲けるために、大事な知識だと思われるので参考にしてみてください。

序列化と差別化

SNS コミュニティは友だちを作って互いの日記やブログを読んだり、人に見られる記事を書いて注目されることもできます。

友だちをたくさん増やしていったりランキングの上位を狙って競い合うといった機能が含まれています。

人といっしょにいると居心地も良いので、つい長い時間SNS に浸かったりすることも。『SNS 依存症』という言葉があるくらいに、時に熱中することがあるようです。

ランキングというと、創作系のコミュニティなんかでは特に顕著なものがあります。

pixiv とか小説家になろう、といった創作サイトはネット上で好きに表現したものを発信できるので、自由で魅力的なサイトのようにも見えます。

でも、これらのランキングを見てると、ほとんど細分化されておらず、人気という一つの尺度で作品を序列化してるものであることが分かります。

ランキングがめちゃくちゃ細かく分かれている場合は、ユーザーの多様性を認めたシステムだとも思えるのですが(Google のシステムは大量のキーワードの組み合わせごとに、サイトをランキング表示するものですし)、創作サイトのランキングは単に「人気順」に並べてるだけです。

このシステムでは、友だちの数が多く作品をたくさん上げまくるのが有利になる傾向にあるようです。

ネット小説のサイト構造

ネット小説投稿サイト

小説家になろうの作品をたまに読んでると、それなりに面白いんですが、内容はどれも『異世界転生』のテンプレものだったりしますからね。

やたら主人公が最強の能力をもっていて、ラクにモンスターや魔王を倒してしまうという爽快なストーリー。

異世界では美少女にモテまくり、金にも困らず何不自由なく暮らしていけます。

人気作となるとここまで単純でもないですが、大筋ではこんな感じです。

これ、作品のジャンルが著しく偏るのは、ランキングに偏重したサイト構造に原因があると言えます。

細かくジャンル分けせずに、人気だけで小説を序列化したら、マイナーなテーマの作品は埋もれてしまいます

だれにでも分かりやすい明快なコンテンツは人が集まってきます。すると、ランキングに載りやすくなって、また人が寄ってきます。

みんなが読んでるからと同調して、読み始める人も決して少なくはないでしょう。

異世界転生ものの主人公最強ハーレム設定は、だれから見ても分かりやすくつねに需要もあります。

ランキングという一元的な尺度で作品を序列化したことで、投稿される小説の内容まで限定されてしまったのでした。

 

こんな運営のし方でだれが得をするかというと、運営してる会社になります。

作家には収入は無いんですよ。

ブログと違って、広告すら貼れませんからね。ひたすら飼い馬のごとく、無償でラノベを書きつづけるだけです。

日々、小説を書いて、企業の広告収入に貢献してるわけですよ

作家の夢を搾取しています。

運よく書籍化できれば印税が入りますけどね。その場合も、出版社によってだいぶ搾取されてしまいますね。

小説投稿サイトに搾り取られたあげく、また出版社に吸い上げられ、残った分を作家の収益としてもらえます。

異世界テンプレものに疑問をもってる方は、この傾向が強い投稿サイト全般を使わないことを、お勧めします。時間と労力を自分のために使ってください。

 

ラノベ書くなら、まだ出版社の賞に応募するほうがマシに思えます。

作家の独自性を重視してますし、出版すれば印税が10%もらえますからね。無償で奉仕させられないだけ、まだ良心的です。

ただ、賞をくれるのは1000人以上の中からごく一部なので、そこはリスクが高いですけど。

SNS のサイト構造

SNSの社会

無料のブログの多くでも、友だち機能ランキング・システムがありますよ。

これも、内容がさまざまであるブログを人気順に並べてくれるわけですが、ユーザーが得をするわけじゃないですからね。

順位を上げるのに熱くなってたくさん記事を書いても、うれしいのは企業ですよ。

ブログの記事が増えると、そこに貼ってある広告もいっしょに増殖するわけなので。

無料のサービスを利用してブログを書くと、ある程度デザインも限定されてしまいます。

ワードプレスのほうが分かりやすい表現をしやすいように感じます。

これは、無料ブログを提供してる会社が見てほしいのは、あくまで貼りつけた広告であって、ブログの中身ではないからでしょう。

あまり豊かな表現ができすぎると、個性的なブログが多くなって、ランキングで競わせることもできなくなるからでしょうか。

ランキングの目的は良質な記事を紹介するためではなく、多くの人に注目されるメディアを作ってくれってことですもん

 

人気のブログは広告を貼っとけば、それだけ宣伝効果が高まる。ブログ業者にとって都合のよい奉仕人がただで手に入るってことです。

勝手に人気のトレンド記事を量産してくれるボランティアですよ。

Google の検索の場合、もっと細分化されたランキングを表示するので、SNS よりもはるかに多様化してます。

世界にある情報は本来、多様なものなので、人気という一つの尺度で序列化できるものではないはずです。

 

ワードプレスはSNS とは関係のない、孤独なブログ・システムです。『陸の孤島』と呼ばれ、人とつながらず淡々と日記を書いていきます。

ゆえに、社会の色に染まることもなく、独自のブログを作成できるツールと環境がそろっていると言えます。

多様性を目指すGoogle とも相性がよく、他と差別化した記事を書くのに優れているでしょう。

はてなブログ(有料版)はどうなの?

ワードプレスについて書いてますが、評価の高いブログサービスには、はてなブログがあります。

こちらはソーシャル機能とホットエントリー(後述)がありますね。

アクセス数が増えやすい検索にも強い、など評判が良いです。

 

ワードプレスみたいに設定が難しくないし、SNS としてのシステムが優れているため、早く簡単に人にブログを見てもらうことができるようです。

はてなは、ラクでカンタンで、アクセスの伸びも早いワードプレスよりも金がいらない

良いことばかりじゃないですか!

はてなブログはワードプレスよりも、明らかに優れているように見えます。筆者もブログを始めるときに、この2択で迷ったくらいです。

節約したい思いもあるので、はてなブログで書きたかったのですが。結局、ワードプレスにしたという経緯があります。

節約は長期的にみて得なほうを選ぶのが、王道。

はてなは決して悪くないのですが、長くやってくにはワードプレスが良いかなと個人的には思いました。

その一つに、『はてなブックマーク』があります。

 

はてなブックマーク(通称はてブ)は、ブログの読者からブックマークしてもらうことで、『被リンク』が増えて検索に強くなったり、はてなサイトの『ホットエントリー』に載りやすくなります。

アクセス数が増えていいことずくめ。

ホットエントリーという仕組みによって、ブログの記事にブックマークが付くと、はてなサイトの目立つところに掲載されるのです

短期間のうちに、ブログを成長させる可能性もあります。

なのに、なぜワードプレスを選ぶかというと、はてなブックマークに付く批判コメントにありますよ。

 

はてなも本質はSNS なんで、ユーザーとの交流があるわけですけど、はてブには作者への批判・人格攻撃が付けられることも多いのだとか。

記事の内容に対して否定的なコメントをする人はどこにでもいますが、どっちかと言うとSNS のようなコミュニティで起こりやすい現象かと思われます。(ワードプレスで書いてると、読者は検索して訪れる人が大半なので、お付き合いのコメントや気分に任せた批判などは少なくなります。)

で、批判・中傷がある文化というのは、表現の自由もまた制限されます。

 

ブロガーが書きたいこと書くと、当然いろんな意見がありますから、感情的に罵倒してくる者もいるでしょう。

しかし、そうすると、みんなに好かれることを書かないといけなくなるんですよ。

明らかに倫理に反することは公言すべきではないですが、コミュニティのみんなの意見まで考えながら、だれも不快にならないことを書くのなんて面白くならないに決まってます。

ワードプレスは検索が主体のソーシャル機能のないブログです。細分化されたGoogle のランキングから訪れるので、ようするにテーマに関係のない人は来ません。

 

現実の人付き合いでも、同じ趣味をもつ人で集まるほうが仲よくできますし。違う意見の人もいるグループでは、ケンカが起こるかもしれません。

それと同じで、はてなブログでは書いた記事に関係のない人にまで記事が注目されたりして、争いごとのタネになってるのではないかと。

友だち付き合いや、序列的な社会。そうした環境の中では、異質な者は排除されやすい。はてなのサイトも、SNS の性質ゆえに多様性を認めない圧力が働くのかもしれません。

 

尖った内容の記事は叩かれて潰されることで、ごく一部の人に好まれるようなマイナーな意見やジャンルを書けなくなります。

ムリに書こうとすると炎上するかもしれません。

ある意味、集団圧力のようなもので独自の意見や考察を排除されうる文化といえます。

コミュニティは人とのつながりがあって楽しそうに見えますが、同時にその社会に染まらない者を外へ追いやる性質をもちます。

日本の学校と同じかなと。

 

そういう点でも、一人でもくもくと書くワードプレスは記事の内容・デザインの両方において、『差別化』を目標にして作られたツールです。

ワードプレスが検索エンジンに強いと言われるのは、そうした設計によるところが大きいでしょう。

よい環境が手に入るのですね。

はてなブログなどでも、他人はおかまいなしに書いてれば、Google から検索されやすいブログを作れるでしょう。

環境がわりと悪くても、長く読まれるブログを書ける人はいるでしょうからね。

 

言ってみれば、ワードプレスにかかる費用が他サービスよりも高めであるのは、長期的には収入が増える見込みがあるのと、差別化しやすいブログを作るのに効率のよい環境が手に入るという理由によるものです。

はてなブログと比べて良い点は、コミュニティにしばられない環境にあります。

まとめ

SNS と検索サイトについて、長々と書いてきました。

小むずかしい話も書いてますが、ようするに

  • コミュニティ:一元性・序列の社会
  • 検索サイト :多様性・個性の社会

って感じのことを言いました。

 

なぜこの違いが生じるかというと、たぶん世界と日本の文化の差じゃないでしょうか。

海外のほうが、個人を尊重しますからね。人と違うのは当然のことです。

SNS 疲れ』という言葉もあるようで、コミュニティにいると消耗することもあるそうですし。ムリに人に合わせようとして疲れるのは、ストレスがたまります。

ストレスというのは、私個人の意見では節約の大敵なんですよ。

このストレスのせいで、タバコを吸う本数が増えて、余計にお金がかかりますからね。(経験談)

 

そんな感じで、私はワードプレスをブログ・ツールとして利用しております。

ストレスに敏感でない強い人や、人との交流が好きな方は、はてなブログもアリですよ。私もアカウントだけは、もってますから。

孤独が好きなわけではないですが、コミュニティで人付き合いするのが面倒くさいので、やらないだけですね。

 

今回はコミュニティと検索サイトについて、一元性と多様性の観点から考察しました。また、それぞれの特性に合ったブログについても紹介しましたよ。

参考になれば幸いです☆

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。